汗 牛  5月号山紫祭準備号]

 汗牛充棟:牛が汗をかくほどの重さと、棟につかえるほどの量の意。蔵書の非常に多いこと。(広辞苑より)

2007.5.24.  桐生高校図書委員会広報班発行 

 

☆☆☆今月のおすすめの本☆☆☆

エコDo!担当の田村先生(公民科)に伺いました!

アル・ゴア 『不都合な真実』 ランダムハウス講談社 2007年)

 最近話題の環境問題。今年の山紫祭のテーマも「環境」です。それって何が問題なのでしょうか。「現代社会」の教科書にも載っているけど、それよりも写真やイラストが多く、文字も大きいので圧倒的にわかりやすい本がこれです。もちろん図書館にあります!

 何が一番問題かと言えば地球温暖化です。地球が温暖化するのはわかるけど、そのメカニズムを私は知りませんでした。地球が適当な気温に保たれるのは、太陽エネルギーが地球を暖め、その後、赤外線となって宇宙へ逃げていくという仕組みがあるからです。地球には大気の層があるので、ある程度熱が逃げないようになっているが、最近では温室効果ガス(主に二酸化炭素)が多くなりすぎて宇宙へ逃げるはずの赤外線が逃げていかないのだそうだ。だから、気候変動が発生しているわけです。

 この本を読むとそうした気候変動の実情が非常によくわかります。20世紀における氷河の消滅は衝撃的でした!氷河がここ30年で溶けて無くなっているのです。地球がこんなことになっているとは・・・。洪水や台風の発生、森林破壊、海水面の上昇、病原菌の蔓延などなど、地球温暖化の我々の対する影響はすぐそこに来ているのです。

 では、地球温暖化防止のために我々はどうしたらよいのでしょうか。この本の後半に書かれています。それは・・・

@省エネを進めよう。節電を心がけ消灯や部分点灯に努めましょう。        

A交通手段の節約を心がけよう。雨の日もがんばって自転車やバスで登校しましょう。

Bゴミを減らし節約を心がけよう。レジ袋はもらわずマイバッグを利用しよう。

 山紫祭まであとわずか。クラス企画もがんばりましょう。 

 

                  

☆☆☆今月のおすすめの本☆☆☆

山紫祭担当の園田先生(地歴科)にも伺いました!

枝廣淳子『地球のためにわたしができること』 (大和書房 2007年)

○朝に晩にお世話になっているタオル。なんとなく自然や体に優しいイメージだが、実は全然そうじゃない。

○水資源が豊富な日本。一方、川がなく、水を輸入している国もある。ニューウォーターって知っていますか?

○一枚のレジ袋を作るのに、どのくらい石油が必要だろうか?○○○一杯分。ちなみに、日本人一人が年間に使うレジ袋は約○○○枚。

これらの事実について知らない人、そして少しでも興味を持った人は、是非本書を一読することをお勧めする。

この本は、ベストセラー『不都合な真実』の訳者として知られる枝廣淳子さんのエコ・エッセイである。エッセイなので非常に読みやすく、高校生でも30分程度で読み終えることができる。

私が本書を推薦する理由はいくつかあるが、一番私が気に入っているところは、悲観的になりすぎていないという点である。一般に、環境問題をテーマとする本は、「このままでは人類は滅亡する、だから、今すぐ行動せよ」といった押しつけの論調になってしまうことが多い。読後、なんとなく暗い気分になり、行動する気力を奪われてしまう。

しかし、本書は、現在の環境問題を踏まえつつも、解決に向けた道を示し、明るい未来を描いている。著者が目指すべき社会のビジョンを持ち、構築に向けた具体策を持って行動する人だからだろうか。読後、なんとなく「自分も実践してみよう」という力が湧いてくる希有な本である。

例えば、ある家庭で省エネに取り組んだ結果、電気代が半分になった、という話が載っている。さて、電気代節約に成功した秘策とは・・・。


○まだまだあります、環境について学べて、行動のヒントを与えてくれる読み物○

 

『第2の「産業革命」を起こす! 燃料電池』 (ニュートンプレス)

『ニュートン』2006年11月号。〈ケータイや車,家庭の全電力を生みだす〉未来のエネルギーの〈原理から開発の最前線まで徹底レポート〉(表紙より) カラーの図もたくさん配され、この科学雑誌ならではのわかりやすさ。原油の値上がりもあって、ますます注目される分野にふれてみよう!

 

『自転車生活の愉しみ』 疋田 智 東京書籍

高校を卒業するや捨ててしまう、でも、環境にも健康にも最高。本書は写真やコラムもまじえた、自転車のススメ。「自転車生活の経済学」「メンテナンスの基礎知識」(目次より)といった目配りもうれしい。文章は親しみやすい。「上流に向かうにつれ、川面を飛ぶ鳥の種類が変わっていく」‥‥今すぐ乗らなくても、ごくごく身近なエコカー、自転車の魅力を再発見できる1冊。

 

eco検定公式テキスト』 東京商工会議所著

2006年10月に始まった〈社会と環境を考える新検定〉(帯より)の公式テキストです。

桐高のみなさんはこんなこと、知ってましたか

@     「グリーンコンシューマー100万人宣言」、9番目はなに?

A     かのレイチェル・カーソンが農薬の恐ろしい被害について告発した本のタイトルは?

B     最近、企業や自治体などが取得している「ISO」って何?  (わからなかった人は本書へGO♪)

 

『大江戸えころじー事情』 石川 英輔 (講談社

「道路が空調機」・「エネルギー効率の高い稲作」・「リサイクルより再使用」・「行商は太陽マーケット」(本文の章題、見出しより) 江戸時代の庶民は、当時の欧米よりも豊かな生活をしていたという。いろいろな例を紹介して、現代の大量消費(=大量廃棄)社会を批判している。だが、収録されている江戸時代の図版を眺めているだけでも、先人の工夫がわかり、楽しい歴史書。

 

『ナショナル・トラストを歩く』 横川 節子 千早書房

ナショナル・トラストとは、美しい自然や貴重な歴史的環境を守ろうとしている民間の活動。本書は、その発祥の地でピーターラビットの“ふるさと”や、日本の最初のナショナル・トラストである鎌倉などを訪ね歩いた体験的エッセイ。現地に行けなくても、旅行をした気分になれるでしょう。

 

『「屋上緑化」完全ガイド』 船瀬 俊介 (築地書館

「都市緑化でしか、日本の未来は救えない」「全国の「緑化」推進企業、緑化アイテム、一挙掲載!」「この1冊なくして「建築緑化」は語れない」(帯より) 1つ1つの項目が比較的短く、小見出しが多くて、わかりやすい。

 

『森林はなぜ必要か』 只木 良也 小峰書店

青少年読書感想文全国コンクール課題図書、とあるように、小学生でも読みやすい大きめの活字。ルビもけっこう振られている。桐高のそばにもある緑豊かな日本の山、そういう自然のすばらしさを、あらためて教えてくれます。

 

『エコシフト  チャーミングに世界を変える方法』 マエキタ ミヤコ (講談社現代新書)

「100万人のキャンドルナイトを仕掛けたコピーライターの痛快エコ戦記!」「Tシャツでジュゴンを救え!」「エコハウスを建ててみた」(帯より) 新書なので、サイズも手ごろ。気軽に読めて、勇気も出てくる!

 

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山紫祭のために、たくさんの本が入りました。そのほかにも勉強や部活の合間に心をリフレッシュできる本、みなさんの高校時代を豊かにしてくれるだろう1冊が、本校の図書館にはたくさんあります。ぜひ、昼休みや放課後、利用してください(^−^)

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